一等実地講習の修了試験のポイント②

ドローン

未経験から一等無人航空機操縦士を取得するまで

ピルエットホバリング

※実施細目より

離陸地点から3.5m上昇し20秒で1回転し着陸します

ネックとなる減点項目はおそらくこの2つ

  • 指示と異なる飛行(5点)―ピルエットホバリングにおいて機体を一回転させる時間が、16 秒未満又は 26 秒以上であったとき
  • 指示と異なる飛行(5点)―機体の半分以上を減点区画に進入させたにも関わらず、機体を速やかに飛行経路に復帰させなかったとき

ポイントは練習中にいかに定位置(3.5m上空のサークル中心)を覚えるかです。

機体の大きさや周りの風景などでだいたいの位置関係を覚えます

あとはひたすらほぼ一定速度で回転し耐えるだけ

風に対しては、周りの風景の動きや自分の肌で感じた風で、ある程度予測して構えておくくらいです

高度変化を伴うスクエア飛行

※実施細目より

離陸して1.5m上昇し5秒間ホバリングします

試験員の指示に従い機首を進行方向に向けて移動

B→C,D→Eは1.5から3.5mの高度変化を伴います

最後に離陸地点と同位置に戻ってきて着陸

ネックとなる減点項目はこの4つでしょう

  • 飛行経路逸脱(5点)―機体の半分以上を減点区画に進入させたとき
  • 指示と異なる飛行(5点)―機体の半分以上を減点区画に進入させたにも関わらず、機体を速やかに飛行経路に復帰させなかったとき
  • ふらつき(1点)
  • 不円滑(1点)

難しいポイントはいくつかありますが、特にこの2つ

  • 高度変化を伴った移動(B→C,D→E)
  • 3.5mでの移動(C→D)

B→C,D→Eの移動は高度変化があるので、特に距離感がつかみにくい

3.5mのホバリング中と移動時も距離感がつかみにくく、風に流されていても気づきにくい

ピルエット同様とにかく風景や機体の大きさで把握するしかありません。

とにかく上手くいったときの状態を覚える

あとは「なんとなくこの位置かな」っていう感性(空間認識?)の精度が

めちゃくちゃ必要な気がします

講習中の私自身の直すべき課題として4つありました

  • Cに到達するとき奥に行き過ぎること
  • C→D移動するときに経路逸脱しやすいこと
  • D及びEでホバリング中に機首と逆方向に気づかないうちに移動していること
  • D→Eの移動するときに経路内側に逸脱しやすいこと

修了試験までには①から④までほとんど修正できましたが

①については修了試験の時、1度経路逸脱の笛が吹かれてしまいました。

Aモードでまっすぐ飛ばすことがいかに難しいかを実感させられる

もし練習中に外側に経路逸脱するようであれば、気持ち内側を飛ぶようにしましょう。

不合格区画は経路の外側にあるため、

少しでもリスクを減らしたいのであれば、気持ちは内側へ

もちろん経路の真ん中を飛行できるにこしたことはないです

緊急着陸を伴う8の字

※実施細目より

離陸して1.5m上昇し5秒間ホバリング

機首を進行方向に向けて連続して8の字飛行を行います

試験員から緊急着陸の指示があったら、

8の字を中断し最短ルートで着陸地点に向かい着陸

ネックとなる減点項目はスクエアと同様

難しいポイントとしては

  • 機体の進行方向を変えながらの円軌道
  • 円軌道の飛行中の風への抵抗の操作
  • 常に前進を止めないこと

私自身の課題としては

  • 離陸地点から奥側を旋回するときに膨らむこと
  • 全体的に大きい円を描くこと

この8の字は円滑な操作と風への抵抗が特に難しく感じた

外側の減点区画が長方形で、機体は円軌道を描いているため、

内側の円の減点区画と外側の減点区画が近づくポイントが6か所ある

飛行経路上にパイロンやらの目印があれば、

気持ち内側を飛ぶような意識を持つぐらいがちょうどいいかと思います。

私自身の課題にも記載しましたが、

ホバリングから8の字で前進し1つ目のポイントへ移動するときが、最も軌道が膨らみやすい

あと離陸地点通過直後

原因として移動開始の時に、前方方向への慣性が残るのかと推測します

移動開始と同時にすぐにラダーと内側へのエルロンを入れること

無風であれば前進の慣性でラダーとエルロンだけで円軌道を描ける感じがした

そして、最も難しいと感じたのが風への抵抗です。

もちろん円軌道をしているので、

風への抵抗操作の方向も軌道に応じて方向が変わってくる

つまり、機首に対して右エルロンから前進に滑らかに操作する

というような操作も必要になります。

私は特に外側方向へのエルロンからの減速操作が苦手でした

これに関してもやはり機体の操作はある程度体が覚えているレベルの操作が必要

向かい風と追い風の抵抗は特に焦りやすい

進行が止まらないように、意図しない加速や流されて経路を逸脱しないように頑張る

円が乱れてもしっかり復帰できるように、一瞬で気持ちを切り替える

そのためには、離陸前に深呼吸をして気落ちを落ち着かせましょう

おそらく1番の山場

全てを通して忘れがちなのが、着陸時の安全確認

忘れると5点減点されるので注意しましょう

最後まで気を抜かずに

まとめ

実地講習の練習で感じたことは

操縦するときはリラックスして力を抜くことが大事かと感じました。

緊張で力んでしまっても、一度深呼吸して力を抜く意識を持つことを思い出す

気合を入れるのもいいですが、どちらかというと、

力を抜いて細かい操作の精度を上げる方がいい気がしました

もちろん人にもよると思いますが・・・

リラックスして力を抜くことで、他の事を考える余裕が生まれます

例えば、奥の木がどっちに揺れてるとか

自分の直すべき癖とか

つまり、風に対する耐性や、機体の位置関係を把握することなど

少しだけ別のことに思考を使えるような気がします。

私は機体の位置把握と風向きは、「風景」「機体の影」「機体の大きさ」

の3つをよくヒントに使っていました

私の経験をできる限り書きましたので、これから受ける方の助けになれば嬉しいです

合格と天気に恵まれますよう

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